浜松市リハビリテーション病院 病院長 藤島 一郎先生。リハビリテーションとは再び生活することで訓練はその一部。現在は機能訓練が先行するのではなく、環境(人的、社会的、経済的)を整え活動の中で機能訓練及び構造の改善を目指す。嚥下障害の原因と病態1.中枢神経系の病気と異常、脳卒中が代表でその他神経筋疾患→偽性球麻痺、球麻痺の理解2.末梢神経系の病気と異常、末梢神経炎、ギランバレー症候群など→損傷される神経による3.効果器(嚥下器官や組織)の病気や異常→筋炎、ジストロフィー、サルコペニア→全体の動きが悪い。運動が悪いだけでなく感覚が悪い、さらに両方悪い場合もある。リハビリテーションの最大効果はいかに安全な食品を見つけて嚥下によって鍛える。→課題特異性「嚥下は嚥下によってもっとも鍛えられる」。リハビリテーションと動機付けは環境が行動を誘引する。1.ベッドがあれば寝たくなる。2.歩きやすい道があれば歩きたくなる。3.美味しそうなものがあれば食べたくなる。病室にいる患者さんに起きて下さい、寝間着を着て運動してくださいというのは不自然。環境のの中にやる気(動機)を取り込む事が大切。