4次元CTの領域分割で抽出された嚥下中の食塊の通過経路と臨床応用の可能性

東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション科 小森 彩加先生 緒言:現在、嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査が嚥下検査として広く用いられている。いずれの検査においても食塊を立体的に観察することは困難。4次元CT画像は食塊の通過経路を立体的に抽出し、任意方向から動きを確認すことが可能。解析した画像を背面から観察すると、前7例中6例で咽頭通過時に食塊の流れが左右方向へ変化していることが確認できた。残り異例は従来考えられていた通り、咽頭において食塊は正中に沿って通過し食道へと流入した。