誤嚥性肺炎の診断基準

大阪大学歯学部准教授 野原 幹司先生日本は60%~80%、諸外国5%~15%誤嚥性肺炎でスクリーニング852本ヒット→N数・診断基準のまとめ58本ヒット→25本が診断基準(疑い例)を採用、嚥下機能検査を行った論文は5本

成人肺炎診療ガイドライン2017:感染症以外の肺炎・肺臓炎等は取り扱わない。

確実例

明らかな誤嚥が直接確認され、それに引き続き肺炎を発症した症例。

肺炎例で気道より誤嚥内容物が吸引などで確認された症例。

ほぼ確実例

嚥下障害を有し、肺炎の診断基準を満たす症例。

疑い症例

嚥下障害を来す疾患・病態を有し、肺炎の診断基準を満たす症例

意識障害、全身衰弱、長期臥床、脳血管障害、慢性神経疾患(認知症、PD

医原性(チューブ留置、経腸栄養、頭頚部手術、鎮静薬、睡眠薬、抗コリン薬など口腔乾燥を来す薬剤)

 

誤嚥性肺臓炎の転帰(メンデルセンsyd. 胃酸)

12%は誤嚥後早期に死亡

62%は平均4.5日で急速に臨床的・画像的にも改善

26%では一旦改善するも、経過中に細菌性肺炎を合併(60%は死亡)

びまん性嚥下性細気管支炎(DAB

食べた後ごろごろいう。たまに38度の熱。ちょろちょろ誤嚥する。

細菌性に移行するのが嫌なので口腔ケアを徹底

水分とろみつける(気管の抹消まで入り難い)

呼吸の訓練・咳払いの練習

DAB・誤嚥性肺臓炎は菌が暴れてないので比較的元気